I don't want no retrospective.

長続きしない

#破天荒フェニックス を全力でレビューしたから読んでほしい

#破天荒フェニックス を読み終えた。

よくもまあこんなに次から次へといろんな物事が起こるのかと思わされる。

「事実は小説より奇なり」とは陳腐な表現だし、これまでにも多くの人がオンデーズのこの物語を読んでそう言ったことだろう。

しかし私もそう表現せざるを得ない。毎期の資金ショート、社内の不協和音や裏切り、競合他社の仕掛け、信頼を置いていた重要人物の死、世界情勢の急変、東日本大震災...

捨てる神あれば拾う神あり、プラスとマイナスが交互に現れて結果プラマイゼロになるのが現実なのかもしれない。田中修治と奥野良孝はマイナスの会社を引き継いで、一瞬のプラスのうちにすぐにマイナスに堕とされて、度重なるプラスマイナスの後に絶望的に遠いゼロの地点を目指して命を燃やした。物語は2015年で一旦の終わりを迎えるが、2008年のスタート地点から、彼らが燃やした命の分だけ世界の多くの人を笑顔にして、幸せにして、メガネの存在意義をただの医療器具からファッションアイテムにまで昇華させ、2018年の現在に続くライフスタイルの変化にまで結びつけたのか。。


西野亮廣は帯の推薦コメントに「面白すぎて嫉妬した!挑戦する人は、絶対に読んだ方がイイ!いや、マジで!」と寄せている。最初に書店で見かけた時、氏にしては陳腐なコメントだなと思ったが(失礼)、すべて読み終えた後に思う気持ちはまったく同じだった。自分に仕事に誇りを持ち、仕事で自己を表現する。仕事の大小や中身に関係なく、変化を求め現状をぶち壊すプロフェッショナルな気概の持ち主なら、きっと同じ気持ちで田中と奥野に自らを投影し同化させるからだ。破天荒フェニックスは純粋な物語として面白いのは当然だが、あなたがもし、自分の存在を通じて相手を幸せにしたかったり、自分の仕事でイノベーションを起こし世界の役に立とうと思ったり、自分の命を見知らぬ誰かのために燃やし尽くすことを厭わないのなら。この本はあなたの魂に火をつけ、永久に燃え続けるための燃料となることは必至である。


この本を読んで実際にオンデーズのメガネを購入すると表明している人がツイッターを中心に多数見受けられた。私も同じ気持ちだが、近場に店舗がないため叶わない現状である。田中社長と奥野さんにリクエストを送ったのできっと近々実現することだろう(札幌駅周辺です)。

しかしながら、物語にもある通り、破天荒フェニックスで熱狂したお客さんが実際に店舗を訪れ、スタッフに出会い、メガネを見てエクスペリエンスをする中で、想像通りもしくは想像以上の経験とメガネを入手できるのか。オンデーズの海外進出時のエピソードと同様だが、期待に応えられなかったユーザーは逆に憎しみすら持って口汚く悪評をレビューするようなことになってしまう。今後のユーザー評価と購買の流れを注視していきたいところだ。


急速な発展は同様のスピードと熱量を伴って墜落を引き起こす。2008年から果てしのない上げ下げを繰り返したオンデーズは今や世界に大規模な展開を繰り広げ、ある程度と言うのは大変失礼だが安定した基盤を確立したのかもしれない。だがきっと田中さんと奥野さんは「まだまだだ」と言うだろう。絶望を知っているものは絶対の安寧など訪れないことを知っている。だから死ぬまで走り続けないといけないことを知っていて、それをただ実行する。

私はそんな彼らを遠くにみながら、声を出して応援し、共に走ることにしようと思う。

 

 

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

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