I don't want no retrospective.

長続きしない

今さらながら2016年4月28日の吉澤嘉代子インタビュー

後発の吉澤嘉代子ファンとして(2017/3/20〜)、まず新譜聞く→過去にさかのぼる(良い)→ネットの海をさまよう(良い)→キーワードをいろいろ変えることで日々記事が現れる。そしてさっき読んだこちらが大変良かったのでほぼ自分あてにまとめます。

 

――まず、少女時代を完結させた前作『箒星図鑑』(‘15)があって、今回は“妄想から現実へ”ということですが、もっと自由に天真爛漫にやってるように見えて、前々からその筋書きを考えていたんですね。

「えぇ〜!? 天真爛漫に見えますか? 私。もう全然ガチガチのバキバキに縛って縛られての人生です(笑)。

私の印象も最初は「無邪気」でした。「自由」とまではいかないまでも少なくとも「不自由」ではないと思っていました。

「福岡にキャンペーンでお邪魔した帰りに、空港にタクシーで向かっていたんですね。そしたら、そのタクシーの運転手さんに“あなたと一番奥まで行って戻ってくる覚悟ですけど、それでもよろしいですか?”って言われて。私はちょっとウトウトしてたんですけど、“えっ!?”って驚いて。ふと、“この人と一緒だったら、地獄の釜の底まで行ってもいいかもしれない”って思ったんですよ(笑)」

2017年に3rdニューアルバム収録の「地獄タクシー」が出た際に、直近のインタビューで必ず話されるこのエピソードが2016年の2ndアルバム時にもう出されていたのですね。

(飼っていた愛犬が)病気でどんどん身体が弱っていく様子とかも、それがどんどん日常になって馴染んでいく状態と何かリンクして。だから本当の地獄というものは穏やかで、いつもと変わらない日常の中で、誰か1人だけが苦しんでいる。そして、それを止めることが出来ない緩やかな速度で進んでいくものだと思って

 

ジャイアンみたい』は“恋人のまえで素直になれなかった女の子の歌”ということですが、素晴らしい歌詞ですね。いちリスナーとして受ける印象は、何だか吉澤嘉代子に近付けた感じがする。実際はフィクションなのかもしれないけど、本当の話のような気がするというか(笑)。

「アハハ!(笑)  今回は全曲タイトル先行で作って、出来事自体がほぼ作り話だったりもするんですけど、私自身は結構すぐに愛情表現をする方なのかも

――言えずにモジモジしてるイメージがあるけど、違うんやね。“あ、好きなんだろうな”って分かっちゃうぐらい表に出ちゃうってこと?

そうですね。コントロール出来ない(笑)

――逆に、動揺とかショックも全部出るっていうことやんね。“今、私はショックを受けました”っていうのが。

「顔に書いてある(笑)」

ここが実際いちばん気になっているところで、歌を結構びっちり聞いてインタビュー記事を読んでyoutubeでテレビ・ライブ・PV・イベントなどの様子を見ても吉澤嘉代子の本来の姿が全く見えてこないのです。小学校は後半通えなかった、中学校は出席日数2日で卒業式の予行演習と本番になんとか出るためサンボマスターを聞いて奮い立たせて何とか卒業した、高校はバンドを組みたく通信制に入学。。大学在学中の情報はネットにもほとんどあがっていませんが本人の発言からすると楽しく熱く充実していたようですね。私も不登校を長くしたり対人関係で数年に渡って問題を抱えていましたので吉澤嘉代子の立ち居振る舞いから同じ匂いをプンプン感じ だからこそこれだけ好きになっているのだと思いますが。つい2,3日前までこの人ご飯とか普通に食ってるのかな?とも思ってました。前ファンクラブのスタッフの写真で「お魚が好きで刺身の定食をmgmgする嘉代子」を見てようやく安心したくらいです。(学生時代の記述に誤認識があったらすみません)

『秘密公園』以降、苦しいこともすごく多かったですけど、このアルバムを作れて幸せだった。これまでで私、一番好きかもしれない。あと、“曲を作らなくては…”って思うのがもう本当にしんどくて、ちょっと休みたいと思っていたときに、私立恵比寿中学から楽曲提供の依頼があって。私はアイドルに曲を歌ってもらうことにずっと憧れがあって。それはユーミンみたいになりたい気持ちの1つなんですけど、自分が歌うことに関してはそこまで突出してないと思ってるんです。でも、何か大きなフィルターを通して自分の曲が世の中に残る可能性があるんだとしたら、もうお願いします!って(笑)。

最近のインタビューでも頻繁に出てくるものとして「自分の曲を世の中に残したい」があると思うのですが、何か強い強迫観念というか生き急いでいるというか強い使命感のような。何か他者の役に立ってないと生きてる価値がない、生かされてる使命がないというのか。「そうしないと居られない人」を強く見ている気がします。その発端が学生時代の疎外感や孤独感、絶望、厭世(読んだインタビューでは近所の銭湯の煙突から飛び降りて15歳までに死にたいと言っていたはず)そういったところから発せられるとは感じるんですけどね。そこから信頼できる仲間を得て、夢見がちな、妄想の世界で自分を生かし続けた吉澤嘉代子が設定したキャラクターに憑依してライブであそこまで無邪気に歌って踊っているのだろうか(もちろんまだライブには行けてません)。

 

こんな感じ。